転機 ー ピンチをチャンスに変えたい。今、スタートラインに着きました(振り返り2)
(振り返り1)からの続きです。
少ない日本滞在期間の中、マンション購入を試みる。
その頃は、どこに出かけるもの近い、都心の複数路線が使える賃貸マンション住んでいました。
都心なのに周囲に緑が多く、桜がきれいで、皇居ランも自宅から行けちゃう!自慢の住まいでした。
ですが…、あたりまえですが、家賃が高かったです。しかも、狭かった。
「今はいいけど、将来ずっとこの家賃は払えない。払えなくなったときには、ローン組めないだろうし、何だか不安。」
と思い始め、早速、周囲の分譲マンションを探してみました。
私が探し始めた頃、じわりじわりと新築マンションの価格が上がっている頃でした。
東京オリンピックや震災復興の関係で、大工さんの人材が足りないとか、
建築資材が円安で高騰しているとか、
そもそも景気が上向いてきて地価が上がり始めてるとか、いろんな理由があったようです。
「この値段で売りに出されるマンションは、この期が最後です」なんて言葉に背中を押されて、勢い申し込みをしました。
高倍率の抽選を見事に当選!インテリアショップを巡りつつ、新居での生活に思いを馳せる…楽しい時は一瞬だった。
ACTUSにBO CONCEPT、デンマーク辺りのデザイナーの家具もいいなぁと雑誌 ELLE DECOを眺めては、うっとりする日々。
1週間あったかな、そんな時間。
出張先の海外で上司に呼び出され、
「来月から名古屋に転勤してくれ」
と言われ、愕然。
「そんなこともっと早く教えてくださいよ。来月って2週間しかないじゃないですか。マンション、買っちゃったのに」
と私が言い返すと、
「遠距離の転勤が時々あることぐらいわかっているだろう?住宅が東京にあっても、札幌や福岡に単身赴任する人いるだろう?」
と何を今更言っているのさ顔の上司に、私は何も言い返す言葉が見つからなかった。
そして、今、私は名古屋にいる。ピンチをチャンスに変えたい、そのためにやるべきことがあるはず。
出張先から帰国し、その足で名古屋に行き、住まい探しをし、
購入予定のマンションのデベロッパーに、自分で住めなくなったことを連絡。
引っ越しの手配に、仕事の引き継ぎ、送別会…
怒濤の2週間。
やればできた、引っ越し。
でも、やっぱり何かむなしい。
自分の人生なのに、いつまでこんな旅人人生に甘んじなきゃならないの。
「看板」オーラを背負い続ける限り、自分では何も選択できないのだと、身にしみた。
譲れないものを我慢したり、拘束される時間の長さを「看板」に売り渡すのをやめられないだろうか。
「看板」がないぶん、自分のチカラで責任で生活するとはどういうことなのか、真剣に考え始めました。
私は、今ここにいます。ゼロからスタート。ドキドキするけど、ワクワクもしています。